「問いを深める対話支援」は、短期的かつ実践的な対話手法である「解決志向ブリーフセラピー(SFBT)」と、私が独自に開発した「ABCERモデル」を用いた、個別セッション型の対話支援です。
この対話支援の目的
現代社会において、私たちは日々さまざまな役割や選択を求められます。
「このままでいいのか」「どう動けばいいか分からない」そんな時、言葉にすることで見えてくるものがあります。
本セッションでは、自分の価値観・目標に立ち返る対話を通じて、思考と感情を整理し、日々の行動を再構築していく支援を行います。
使用する手法
■ 解決志向ブリーフセラピー(SFBT)
過去の問題ではなく、「望ましい未来」に焦点を当てて問いを進めていく短期的な対話技法です。
- 「何が問題か」よりも「どうなりたいか」に注目
- すでにあるリソースや成功体験を活用
- 質問を通じて気づきを引き出し、小さな一歩を明確にします
■ ABCERモデル
ABCERモデルは、アルバート・エリスの「論理情動行動療法(REBT)」のABC理論をもとにしつつ、感情の受容と意味の再構成を重視して、私が発展させた、現代的な対話支援モデルです。
ABCERモデルとは
REBTでは、以下の3要素が基本構造です:
- A(Activating Event): 出来事
- B(Belief): 信念・解釈
- C(Consequence): 結果(感情や行動)
エリスは、非合理的な信念(irrational beliefs)を修正することで、望ましい行動と感情を促そうとしました。
しかし、この枠組みではクライアントの感情の複雑さや、自己との関係性が十分に扱いきれないケースがありました。
ABCERモデルの構成
そこで、ABCERモデルでは次の2ステップを追加しています:
- E(Emotional Acceptance): 情緒的受容
感情を評価せず、そのまま共に居続ける姿勢で受け止める。 - R(Restructuring): 意味の再構成
感情の受容を経て、出来事や信念の意味づけを再考する。
これにより、単なる信念修正にとどまらず、内面的な変容や物語的な再構築にも対応できる柔軟なモデルとなります。
特徴と活用の意義
- 感情と論理を対立させず、共存させる
- 問いかけを通じて自己理解を深める
- 現実的な行動変容と内面の再構築を両立
- 心理支援・コーチング・教育など幅広い現場に応用可能
活用事例(例)
状況: 部下が締切を守らず、イライラした
- A: 部下が期限を破った
- B: 「社会人なら締切を守るべきだ」
- C: 怒り・失望・厳しい叱責
- E: 「自分は期待を裏切られることに強い怒りと不安を感じていた」と気づく
- R: 「裏切られることで信頼を失う不安を感じていたのかもしれない」
→ 感情を言語化・受容したことで、怒りに流されず、建設的な行動に移行できる。
まとめ
ABCERモデルは、感情を受け入れる姿勢と意味の再構成を通じた変容を大切にする対話支援のアプローチです。
論理療法に対話的・関係的な視点を取り入れたことで、現代的なコーチング・心理支援の現場にも適応可能な実践モデルとして活用しています。
ご提供内容
セルフ・コーチング支援(ワークブック付き)
日々の思考整理や自己対話のために、専用のワークブックを提供。セッション外でも活用できるよう設計しています。
個別セッション(Zoom/対面)
1回50分の対話形式セッションです。オンライン(Zoom)または大阪市内での対面にて実施可能です。
有償ボランティア形式にて実施しています。
こんな方におすすめです
- 思考や感情を言語化して整理したい方
- 自分に合った行動の方向性を見つけたい方
- 誰かと話しながら、自分の内面と丁寧に向き合いたい方
お申込み・お問い合わせ
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